時間差で後から出てきた痛みについて

例 : 初めは首の痛みだけだったが、2週間後に腰も痛くなってきた場合

交通事故の負傷で、初めは頚椎捻挫と診断され、その後腰痛が出た場合、交通事故との因果関係が認められる可能性は十分にあります。

「なぜ腰痛も認められるのか?」

* 時間差での発症: 交通事故による怪我は、すぐに症状が出ないことも多く、数日、数週間後に痛みが出てくることがあります。

* 関連性の可能性: 頚椎捻挫と腰痛は、交通事故による衝撃で体のバランスが崩れたり、筋肉が緊張したりすることで、互いに影響し合うことがあります。

* 医師の診断: 医師が、あなたの症状と事故の状況を総合的に判断し、腰痛が交通事故によるものと診断すれば、治療費は保険でカバーされる可能性が高いです

「どのように対処すべきか?」

* 主治医への相談: まずは、現在の症状について主治医に詳しく相談しましょう。

* 診断書の作成: 腰痛が交通事故と関連があると診断された場合、医師に診断書を作成してもらいましょう。

* 保険会社への連絡: 診断書を携えて、保険会社に連絡し、治療費の支払い手続きを進めましょう。

「注意点」

* 早期の受診: 症状が出始めたら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

* 治療の継続: 医師の指示に従い、治療を継続しましょう。

* 保険会社とのやり取り: 保険会社とのやり取りは、弁護士など専門家に相談することも検討しましょう。

交通事故による怪我は、時間が経つにつれて症状が悪化することもあります。 少しでも不安な場合は、専門家にご相談ください。

「追加部位が保険会社に認められない場合」

交通事故で負傷された後、新たな部位に痛みや痺れなどの症状が出て、保険会社がその追加部位を認めてくれないというケースは、残念ながら少なくありません。このような場合、どのように対処すれば良いか、具体的な方法をいくつかご紹介します。

1. 医師に相談し、診断書の作成を依頼する

* 因果関係の証明: 医師に、新たな症状と最初の事故との因果関係について詳しく診察してもらい、診断書を作成してもらいましょう。
* 治療の必要性: 継続的な治療が必要であることを明確に記載してもらいましょう。

2. 専門家(弁護士など)に相談する

* 専門的な知識: 交通事故に詳しい弁護士などに相談することで、保険会社との交渉の進め方や、法律的な見地から適切なアドバイスを受けることができます。
* 交渉力: 弁護士は、保険会社との交渉を代行し、より有利な条件で示談を結べるよう尽力します。
* 訴訟への対応: 必要に応じて、裁判を提起することも可能です。

3. 客観的な証拠を集める

* 医療機関の記録: 受診記録、検査結果、治療経過などを全て保管しておきましょう。
* 症状の記録: 痛みや痺れの程度、日常生活への影響などを日記や記録に残しておきましょう。
* 目撃者の証言: 事故の状況や、新たな症状が出た時期などを証言してくれる人がいれば、その証言を文書化しておきましょう。

4. 保険会社とのやり取りを記録する

* 内容証明郵便: 保険会社とのやり取りは、内容証明郵便で行うことで、証拠として残すことができます。
* 録音・録画: 保険会社との電話でのやり取りは、録音しておきましょう。

5. 消費者センターに相談する

* 無料相談: 消費者センターでは、交通事故に関する相談を無料で受け付けています。
* アドバイス: 保険会社との交渉の進め方や、法律に関するアドバイスを受けることができます。

6. 自賠責保険の利用を検討する

* 加害者の保険: 加害者に自賠責保険が加入している場合、自賠責保険から一定の範囲内で治療費を支払ってもらうことができます。

7. 冷静に対応する

* 感情的にならない: 保険会社との交渉は、冷静に対応することが重要です。
* 根気強く交渉する: 保険会社は、なかなか認めてくれない場合もありますが、根気強く交渉を続けることが大切です。

追加部位が認められない場合、治療が中断し、症状が悪化する可能性もあります。 早期に弁護士などの専門家にご相談いただき、適切な対応を取ることをおすすめします。

  • 早期の対応

    症状が出たら、すぐに医師に相談し、診断書を作成してもらいましょう。

  • 証拠の確保

    客観的な証拠をしっかりと集めましょう。

  • 専門家の力

    弁護士などの専門家の力を借りることを検討しましょう。

  • 諦めない

    根気強く交渉を続けましょう。

免責事項

この情報は、一般的な情報であり、個々のケースに当てはまるとは限りません。具体的な状況については、弁護士や専門家にご相談ください。